【長野県安曇野市】旧篠ノ井線廃線敷遊歩道を歩いてきた【廃線ハイキング】

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旧国鉄篠ノ井線の廃線敷概要

前回の記事はコレ。

旧篠ノ井線廃線ハイキングは、長野県にある旧国鉄篠ノ井線の廃線跡を歩くことができる人気のハイキングコース。

歴史

篠ノ井線は明治時代に建設された鉄道路線で、長野市と篠ノ井市(現・長野市篠ノ井地区)を結んでいました。

地滑りの危険が高いため、スイッチバック方式を複線化しようとしたみたいですが困難と判断された。

そのため結局新しいルートの開通(1988年)により、旧篠ノ井線は廃止され、その跡地が現在ではハイキングコースとして整備された背景がある。

注意点

ハイキングコースとして整備されているとはいえ、トンネル内は暗く、足元が不安定な箇所もあります。

そのため暗くなってしまった時のための懐中電灯や、しっかりとした履物を準備しよう。

また途中にはトイレはあるが、飲み物を補給できる場所がないため事前の準備が必須。

今回のルートでは看板によると片道4.9km往復10kmのようだ。

観光しながらのんびり歩いたところ往復でかなり時間がかかったので、時間に余裕を持って散策しよう。距離が長いので結構ハードです。

今回の軌跡
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潮神明宮
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次の目的地まで0.4km

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三五山(さごやま)トンネル

次の目的地まで1.1km

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東平

次の目的地まで1.0km

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けやきの森自然園

次の目的地まで0.7km

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漆久保トンネル

次の目的地まで0.5km

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潮沢信号場跡

次の目的地まで1.2km

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旧第二白坂トンネル

終点。トンネルは現在行けない様子で駐車場が広がるのみです。

入り口まで徒歩でピストンで帰ろう。

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潮神明宮

スタート地点は潮神明宮から。

駐車場完備でトイレも完備されているので助かる。

そして駐車場から徒歩2分程度でここまでくることができるのもこの廃線ハイキングコースの魅力。

次の目的地である三五山(さごやま)トンネルまで300mとのことだ。

数値で見えるかしているのでありがたい。

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電柱にテンションが上がる。

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しばらくするとトンネルが見えてくる。この交差する道がたまらない。

三五山(さごやま)トンネル

明治三十年代に建設されか全長可125mある凍瓦造のトンネルである。

天井のモルタル部分は、旧篠ノ井線が電化される直前(昭和四十六年頃)水滴が電線に付者するのを防ぐため吹き付けによる補修工事を施した。そのため、当時のレンガ部分を確認できるのは側面下方だけとなっている。

この先から旧第二白坂トンネルまで最急勾配25パーミル(1キロ進んで25m上がる)の急坂が続くが、雨天時に蒸気機関車が滑って上がれないため勢いをつけて上り直す光景も珍しくなかったという。

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ぽっかりと開いた入口。

非公認だと大抵こういう門は厳重に閉ざされているが、ここは公式な散歩道。

心置きなく堂々と探索できるが気持ち的に嬉しい。

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ひんやりしていて気持ちがいい。空気感が変わるのだ。

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中は薄暗いが照明が灯されているのでライトは必要ない。

ハロウィンの時期などはここに装飾がなされるそうだ。そのままの状態を見たい人は時期を選んだほうがいいかもしれませんな。

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剥がれ落ちた壁から浮き出る煉瓦がいい。

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ところどころに遺構が見られる。

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【炎管避電器】炎管避電器は高電圧の電力システムで使用される過電圧保護装置で、特に雷サージやスイッチングサージなどの異常な過電圧から設備を守るために設置されます。

この装置は過電圧が発生した際にその電圧を安全なレベルに抑制し、電気機器や配電システムへの損害を防ぐ役割を担っている。とのこと。

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ついに線路を見ることができた!鉄板で補強されている。

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基本的に上記のような道が続く。

小石まじりの道だ。これが地味に体力を奪う。

ちなみに工事していた箇所もあったが、工事後に小石を敷き詰め直しているようだった。

廃線敷の名前の通り、線路の様子を再現してくれいているようだった。

東平

ここは公道と接続しているようで車が止まっていた。

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かっこいい。色使いがいいよね。撤去されずに現存している。

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埋め込まれている。(めり込んだまま)

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どこにもつながっていない。

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感動して近づいて撮影していたが、よく見ると動物のうんちが乗っていた…

信号機跡

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見どころの一つといえよう。

もう列車が来ることはないが現存。癖で一時停止してしまいそうだ。

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埋められているが線路の姿を確認できる。

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数字の1だろうか。

けやきの森自然園

けやきの森自然園に着く前に畑?の中にとんでもないものを発見した。

これの役割が全くわからないが、古代遺跡のような吸い寄せられるように近づいていった。

一体なんだこれ…これ遠目でなんとなく想像していたサイズよりも巨大でさらに不気味でした。

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地面から2mほど、これ実は崖っぽい位置にあって崖下からだとちょっとしたビルくらい高いんです。

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埋もれているが下まで続く。

上の孔子を間近で見たかったが登れる高さではなかった…

手がすっぽり入る太さ。

こういう謎ポイントがあるから探検散歩はやめられなんだよなあ。結局これがなんなのか、よくわからなかったのが残念。

話がだいぶ外れたが、けやきの森自然園に到着。

ここにはトイレもあるので安心だ。トイレは綺麗でこの廃線敷がよく整備されていることが伺える。

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ここら辺から新たに公園につながっているのかと思ったが、ここら一帯を自然園と名づけているだけなのかな?

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ここにも遺構が点在。

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展示スポット

電気転てつ器と呼ばれる列車の進路を変える装置が置かれていた。

別名ポイント切り替え装置。

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近くで見るとでかいなぁ。

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漢字一文字で役割を示しているのが格好良すぎる。渋い。

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見た目以上にでかいので生で見ることを勧めるよ。

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漆久保トンネル前

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かっこいいトレーラーハウスがある。現役の様子。

小沢川橋梁

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見逃し注意。これは絶対に見ておきたいところだぞ。

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結構下まで降りる。

スパン四メートル・建長五十メートル

降りていけば中にも入れそうだった。しかしすでに時は夕暮れ。

帰宅時間を考慮するとここで時間を避けなかったのが悔やまれる。

ちなみに降りれるが濡れることは不可避の川が流れていたのでその点も降りることを避けた理由である。

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ハシゴは折れ曲がっている。落石被害だろうか。

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アーチ軸と線路とが直交していない75度の斜めアーチで、上部の橋盤(スパンドレル)の仕上げ方に最大の特徴がある。煉瓦の積み方はイギリス積みで、長手面が現れる段はスパンドレル面に沿って積まれているのに対して、小口面が現れる段はアーチ軸方向に積んであるため、小口が斜めに現れ鋸歯状となっており一段おきに鋸歯状の帯模様が現れている。

このような仕上げ方のアーチ橋は全国を探してもきわめて稀なものであるとのことだった。

確かにこんなの初めて見たぞ。

観光後は直進すれば漆久保トンネル前に出ることができる。

漆久保(うるしくぼ)トンネル

漆久保(うるしくぼ)トンネル

漆久保(うるしくぼ)トンネルは明治三十年に開通した全長53mの総煉瓦造のトンネルであり、百年前の鉄道トンネルの典型として文化財的価値が高い。

開通当初より補修工事等が施されておらず、保存状態も良いため当時の面影をそのまま残している。

またトンネル内に付いている黒い媒は、当時蒸気機関車が走っていたことを伝えており、レンガ他とのコントラストが鮮やかである。レンガは、現在の明社技附造で焼かれ、そこから鉄道敷にトロッコ線を設けて運搬されておりこのトンネルが開通するまでの苦労が思い起こされる。

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これで公式トンネルは最後。

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抜け落ちた煉瓦の跡が面白い。ゲーム内ドットの世界のようだ。

潮沢信号場跡

倒れた看板がお出迎え。

面白い光景。ナウシカ(コミック版)のミイラが埋まっていたシーンを思い出した。

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同じような窪みが続いていく。

潮沢作号場跡の概要

(昭和三十二年十月設置)

単線で駅間の長い、明科=西条間の線路容量(列車本数)を増やすため、その中間に設置された列車行き違いのためスイッチバック式(折り返し式)宿号場である。

昭和四十七年当時、地元の潮沢上長寿会で、八月に善光寺と戸隠神社参拝の旅行を計画していた。

そこで「年配者が多い故、僧号場から乗降できないものか」と初代潮沢信号場所長に交渉したところ「今回限り」との条件で号場から乗降出来ることとなり、一日限りの駅が誕生し、三十数名分の明科・長野往復の団体切符を用意じてもらい無事念願の参拝が実現した経過がある。

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当時の潮沢信号場管理棟付近の様子

こちらが現在の様子。面影はあるが、建物は残されておらず同一箇所と言われなければ気がつけないだろう。

そして最後に少しだけ歩くと…終着点へと辿り着く。

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あと少しで終わりと思うと寂しい。

旧第二白坂トンネル

ありがとう。楽しめたぜ。

最後はあっけなく駐車場で終わり。

若干信じられなかったが、看板を見たら確かに終わりだった。

あとはピストンで帰るのみ(結構大変)

今回も最高の探検散歩だった!

画像引用元:全国鉄道地図帳

プレゼントでもらった全国鉄道地図帳を見て再度楽しめました!ありがとうございます!

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長野県をまとめてみました。



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