実家〜都心寄りの賃貸と経由してきてゴキブリを10年近く見てこなかったのですが団地に引っ越してきてからはじめての夏。
….今年遂に目撃してしまった。
結構衝撃的だったので忘れないうちに体験談として記録したい。魂が揺さぶられた出来事はほんと早いうちに書かないと臨場感が出ない….
既に2週間くらい経ってしまったので少し鮮度が落ちているが….
団地はゴキブリが出るというのは本当だった。気配がなかったから完全に油断していた。
始まりは階段の踊り場だった。
虫が蠢いているな?とチラリと目線を落とすと小さいチャバネゴキブリだった。
気持ち悪!!!と思ったが正直外で見るチャバネはそこまで脅威ではない。
体長は1センチ程度だし、チャバネに関しては高校生の時蕎麦屋で大量に処理していたからだ….当時は働いて金がもらえるという感動からどんな仕事でも喜んで行っていたがその一つがゴキブリ処理だった。
排水溝に煮え立った蕎麦湯を流し込み死んだチャバネ(10-20匹くらい)を手で回収するという仕事を毎回していたのでチャバネはまだ耐えられる。ちなみに同じ時給で同じ仕事をしろと言われたら今では絶対無理やりたくないし出来ない….
話が逸れたが踊り場にいるって事はいつかは人の出入りと共にするりと入室を許してしまうかもしれない。
ここは一つ一時期話題になったゴキブリがいなくなるスプレーを試してみよう!と購入することにした。
その日のうちに近所のドラッグストアで購入し帰宅すると同じチャバネ2匹がまだ同じところにいた。
驚いたが奴らはあまり移動しないようだ。足音で微妙に動くので生きているのは間違いない。
あまり説明を読まずに購入した私はこのスプレーがゴキが嫌がるスプレー的な意味で解釈していた。いわゆるハーブのように嫌がる匂いで寄ってこない!みたいな….
当たり前だがゴキブリは踊り場にいて欲しくないので踊り場にいるゴキにかかるようにふりかけた。
ゴキブリがいなくなるスプレーvsチャバネゴキブリ
勢いよく逃げるか?!と思ったがなんとチャバネは1秒程度で死んでしまった….ちょっと予想外だった。
一瞬逃げようとした素振りはあったがピクピクしてそのまま動かなくなった。※なんでゴキは死ぬとひっくり返るのだろうか….謎だ。
ちなみに殺虫スプレーでよく聞くのが噴射の勢いでゴキブリが吹っ飛んだ。とかそのまま逃げてしまったとか。
ゴキブリがいなくなるスプレーに関しては勢いはほぼ皆無。まるで霧吹きで噴霧しているようなソフトさ。なので上から霧雨のように降りかかる形となった。
もしかして、こいつはとんでもない効果のスプレーなのでは?と思った。
元々虫は殺さずに逃す派だった(仕事や害虫は別)ので【殺虫剤】はほぼ触らずに育った。
今時の殺虫剤はこんな瞬殺できるのか?!と驚いた。もしかして知らないだけで他のやつもこのくらい効果あるものなの?!しかしこれではただの殺虫剤である。いなくなるスプレーではない。
しかしこの後本当の力を思い知るのであった。
ゴキブリがいなくなるスプレーの本当の効果
噴霧した後は床は若干しっとりしていた。その後は死体を放置したまま家のドア前、階段の淵を入念にスプレーしておいた。
侵入を防ぐためだ。
これで無駄な殺生をしなくて済むな!と思ったが….ゴキブリがいなくなるスプレーはそんな甘いシロモノではなかった。
翌朝ドアを開けるとチャバネゴキブリ2匹の他に虫の死骸が増えていた…キモすぎる。
なぜかうちの踊り場だけ2-3匹虫が死んでいたしかも結構でかい甲虫である。
その後床の清掃が入るまでの5日間毎日死骸が増えていった。….ゴキブリがいなくなるスプレーというよりもはや対虫地雷。その地に降り立ったモノを全て殺戮するデスフロアとなった。
うちの階層だけ死骸だらけで割と本当に恥ずかしい状態となった。ちなみに迷い込んだセミも殺してしまうので多い時で4匹ほど転がっていた。私はもう外でこのスプレーを使うことをやめよう….と心に誓った。
無駄な殺生が過ぎる….効果としては申し分ないが寄り付かなくなるというよりは通るモノを全てキルする印象だ。まあ後にこの効果により助けられるのだが….
ゴキブリがいなくなるスプレーvsクロゴキブリ
ここまでの書き方だと私は虫に対して割と平気なヤツ?という印象を受けるかもしれないが全然ダメである。ダンゴムシや蟻ならいいが….あと仕事中や外でなら(必要に応じて仕方がなく)処理できるがプライベートでは触れないし処理もできない。
チャバネ騒動から暫く後….自宅内の至る所に散布を完了した私は安心しきっていた。
虫苦手マンの私がモンスターハンターをやっていると視界に黒いものが見えた。
ふと天井付近を見るとカーテン上の壁にクソでかいゴキブリが張り付いていた。
う、うわああああああとガチの悲鳴をあげてソファから転げ落ちた。
鳥肌は立ちまくり汗も噴き出た。初めて私の悲鳴を聞いた彼女は風呂から飛び出してどうした?!と駆けつけた(ちょっと感動した)
しかし同じく彼女もキャアアアアアアアとクソでかい悲鳴をあげて私の後ろに隠れた。
駆けつけてくれたのは嬉しかったがすぐさま盾にするその迅速さに感動はプラマイ0となった。
後でクソでかゴキブリの名前を調べたらどうやら【クロゴキブリ】という種らしい。
3-4センチほどある。数字で見ると大したことないが体感セミレベルのデカさのゴキブリである。しぬ。
こんなの映画や漫画、おもちゃでしか見たことがないレベルである。
もう10年ほど前に実家にて一回だけ見た以外だと都心の居酒屋や集合住宅のゴミ置き場付近でしか見ない伝説級の虫が事もあろうか自宅内にいるのだ。
全く近寄れず震えながら部屋の対角線上(1番距離が取れる)から見守ることしかできなかった。
普段家の中に虫が出るとティッシュや虫取り網で私が捕まえ外に逃している。彼女はそれを毎回見ているので今回もできるでしょ?みたいな期待に満ちた目で見つめてくるが本当に今回だけはムリ、本当ムリと情けなく繰り返すだけのロボットとなった私をみると絶望した顔になって泣きそうになっていた。
実家に処理できる人ない?!お母さんとかおばあちゃんとか!
テンパっていた私も馬鹿正直に答えた。
子供の頃ばあちゃん処理してるの見たことある気がする!
今から呼ぼう!!!
それはムリだろwww
幸いゴキブリは高速で移動する事はなかったがノソリノソリと壁を移動しながらシステムキッチンと天井の隙間に吸い込まれていった。
いやいやいやいやいや。
もう回収不可能になってしまった。と絶望すると同時にホッとした自分もいた。
それとと同時に寝てる時に襲われたらどうしよう。眠れない?!とそれはもう数秒で様々な思考が頭を駆け巡りさながら擬似走馬灯を経験した。多分アドレナリン出まくっていだと思われる。
しかし姿が見えないのであればこちらにも勝機がある。すぐさまゴキブリがいなくなるスプレー(神器)を取り出し隙間に向けて噴霧した。正直こちら側に出てこなければそれでいい!という閉じ込めの意味で噴霧したのだ。
そしてすぐさま対角線上に退避!
そして2人で怯える事10秒。この10秒は恐ろしく静かだった。2人とも噴霧が全く意味がない行為だったと思える程に。
そろそろ動くか….と思ったその瞬間!
ビチビチビチビチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
とんでもない爆音が隙間から流れてくる。
そして….
ドゥルン….とひっくり返ったゴキブリがキッチンに落ちてワンバウンド。そして床に落ちゴキブリとは思えない動きで跳ね回っていた。
そう例えるなら陸に打ち上げられたばかりの魚。ビチビチビチビチ。
かなりの高さを跳ねるので恐怖でしかなかった。しかし体がうまく動かせないのか全く移動できていない。しかしなぜか徐々にカーテンに近づくゴキブリ。
カーテンに触れたら捨てたくなる!と思った。そして弱っている今。
この瞬間・勝機を逃したらもう次はない。
出すか….久しぶりに….
神 速
光速となり跳ね回るゴキブリが地についた瞬間に近づきスプレーを上から振りかけ即撤退。
見事なヒットアンドウェイを決め蝶のように舞い蜂のように刺した。この瞬間は団地で1番素早く動いた自信があるね。
かけられたクロゴキブリはもう跳ねる力もなくピクピクするのみとなった。
ピクピクするクロゴキを片付ける胆力はないのでスプレーを誇張なしに1分ほどかけ続けた。床はびしょ濡れ。しかしそれでもなお足のみが動くクロゴキ。
ひっくり返った背中も床がくっつき弱っているので起き上がれないのだが足だけは本当に最後まで動いていた。
5分ほどどっちが処理するか話し合った(結論が決まりきっている不毛な話し合いである。)
私はピクついたゴキブリをビニール袋の中に入れ縛りそれをさらにゴミ袋に入れすぐ様ゴミ集積ボックスに入れにいった。
ゴキブリがいなくなるスプレー総評
最後やや駆け足になってしまった。
vsチャバネゴキブリ
瞬殺力申し分なし。直がけでも殺戮できる。
小さい個体の虫なので噴霧していた地面を通るだけでキルできる。直接かけた2匹以外にも数匹死んでいたのは地面を通ったチャバネがキルされたからである。効果は抜群だ。
vsクロゴキブリ
隙間から噴霧したわずかな量でほぼ無力化できた。しかし最後の一押しのパワーに欠ける印象を受けた。この最後の一押しは地味に重要だ。死んだゴキと生きてるゴキでは脅威力が段違いだ。そもそもゴキブリがいなくなるスプレーなので直接的なキル力には期待してはいけないのかもしれない。そう考えると副次的な効果の割には強い殺虫力と言えるので必要十分ともいえる。
ちなみに耳寄りな情報をお届けしよう。
急に出現したのも家中にゴキブリがいなくなるスプレーを撒いたせいとも言えるのだ…
というのも屋内で安全な居場所無くし炙り出されたゴキブリの最終避難場所は【天井】らしい。たしかに天井にスプレーはかけないからね….スプレーにより炙り出されスプレーによりトドメを刺されたと考えると一本で対応できたすごいヤツだ。
ちなみにこの1週間後にもう1匹クロゴキブリと遭遇した。しかし遭遇した個体は既に死んでいる状態で玄関のど真ん中で死んでいた。
おそらくだがドアの隙間から(古い団地なのでドアに数ミリ隙間がある)こじ開けて入ってきたものの玄関溝に入念にかけたスプレーの効果で即死したと思われる。
つまり….これは買い。
筆者はさらにもう一本購入した。
最後の一押しの殺虫力が欲しくて即効性のありそうなものも購入した。
青枠で囲ったものは同じ商品だ。左のラベルを剥がすと右の状態になる。
いかにも!なデザインがとれて部屋に馴染む。何より目がバッテンになっているかわいいゴキブリのイラストがなくなるので私はありがたい。
なぜゴキのイラストをデフォルメして可愛く描くのか。中には泣いてたり….まじで悲しくなるからもっとリアルに描くかイラストを載せないかにしてくれ….
というか団地ゴキブリ出過ぎだろ!これがデフォルトなのか近所の誰かがバルサンを炊いたか不明だが本当に辛い。団地に越してきて色々あったが上位3番に入る辛い出来事となった。
(1番は風呂のリフォーム出費とゴタゴタ)