鎖場やロープ場のある山を登りたい….
でも数日かけて登るのはちょっと….
なんて人にオススメしている岩殿山は山梨県大月駅からアクセス良好。
山梨県大月駅から東京都八王子市は1時間弱で着くので関東からのアクセスがしやすい山と言える。
※画像は大月市観光協会から抜粋
しかし現在(2020年)大月駅から最も近く15分で登山が開始できる強瀬ルートは鏡岩の崩落で山頂まではアクセス不可です。
畑倉登山口まで迂回する必要があるそうです。
そしていずれのルートも鎖場の一部崩落により兜岩のルートが通行不可です。
最も楽しめる大月駅→畑倉登山ルート→岩殿山→浅利登山口→大月駅の横断ルートは5時間程度かかり岩場や危険な箇所も多数あり時間と体力が必要なため中級者以上のルートと言える。
岩殿山は低山の割にかなりアドベンチャー度が高くオススメしたい山の一つ。
そんな訳で今回は日帰り可能かつ稚児落としが見られるルートを紹介するぞ。
岩殿山の小話
岩殿山には現在は撤去されてしまったが寺の修験者たちの修行の場もあった。
そして何より岩殿山は稚児落としで結構有名。
これは例えとかでなく戦国時代に本当に行われたことなんだ。
当時この断崖絶壁を利用して山頂に城砦が建てられていた岩殿山。
その城の主人は小山田信茂。(真田丸では温水洋一さんが演じてました)
攻め難く難攻不落を誇る名城だったようだ。
….ところがそんな名城も主人のいない間に織田信長によって攻められてしまう。
護衛と脱出を試みた信茂の側室千鳥姫。その手にはまだ赤子だった万生丸。
脱出中に泣き出してしまった赤子。
敵に見つかるのを防ぐために護衛が断崖に落としたとされている…女性が自ら落としたともされるが….
今回は浅利ルートからスタートする。
※2017年当時の状態です。
大月市にくると必ず寄るコンビニで休憩を挟みつつ岩殿山を眺める。
既に見える岩肌が恐ろしい。
見える岩肌。これを鏡岩というんだ。
ハスラーで向かった。もちろんここから登れるわけではないので注意。
一番下に大月駅から浅利ルートまでの地図貼ります。
浅利ルートに到着した。
ちょっと水流が強い川。これは浅利川です。ここから計測開始!
民家の脇を抜けて早速登山開始。階段を登った後は立て続けにロープ場が続き一気に高度を増していく。
なかなかの急登です。開始7分の地点。
途中木の間から道が見える。
大きな道路は多分中央自動車道。登って20分地点。少し休憩。
ところどころ岩ベリがありそれっぽい写真を撮れる。たまには記録に残そうと思いこの日はわざわざ重い三脚を担いで登山した。
おそらくこの山からまともに撮り始めたのかな…学生時代からちゃんと撮っておけばよかった….
低い岩ベリと見せかけて…
落ちたら普通に命を落とす高度です。
これ以上は無理。こわくて下を写せない….
岩殿山はお手軽!と紹介されている記事は多いです。
私も都会から近いという意味でお手軽!と言いますが危険度で言うとかなり高く一発即死系の場所が何箇所もあります。
岩肌は砂利がやや浮いているので滑りやすい箇所もあります。
深く覗き込んだり奥まで行くのは危険。
見ての通り下まで取っ掛かりがないため滑り落ちたら止まらないです。
裏から登る形になっている浅利ルート。
本来は下山ルートで使われることも多い。
ここもなかなかの鎖場。楽しい。登山ルート自体は捕まりやすいところが沢山あり比較的安全です。
岩殿山からは富士山なども見えますがこちら側の景観はそこまで…
脇にはところどころ展望台のような場所がある。
人が全然いないので快適。
あと少しだぞ。
この時点で登頂開始から40分経過。二回休憩した。
稚児落とし到着(登頂開始から50分)
そしてついに稚児落としへ到着。
浅利登山口からのモデルルートだと出発地点から稚児落としまでは45分との事。(下り30分)
今回も2回休憩と撮影を挟んでいます。
急いでいるわけではなくこのタイムなのです。
登山開始から1時間経たずにこの景色が拝めるという意味で私はこの山が大好き。
やってやったぜ感が出る景色。
柵などは全くないので本当に気を付けて欲しい。
この時は藪が多そうだったのでナタをつけてきた。まあこれが劇重で三脚も含めて無駄に筋トレのようになってしまった登山だった。
しかし登山時間が短いから問題なし!
おそろしい高さ。三脚にカメラをつけて撮影した。
パノラマ。遥か向こうまで続く岩肌。
天神山〜岩殿山の山頂方向だ。大岩壁。
この景色が見られて満足した。
飯を食ったらささっと下山してこの日は終了!
時間に余裕があれば岩殿山方面に抜けて行ってもよい。私は今回車なので元来た浅利登山口方面へ戻り帰宅しました。
今回のルート
駅から少し歩くのが今回のルートの難点だ。
駅往復80分+登り60分+下り40分として…(のんびり行きましょう)
180分…3時間って聞くとやばいな。ハイキングか。
何度でも言いますが危ない箇所が多いので慎重に登ってほしい。
登山は自己責任になってしまいます。
この山ではないですが死亡現場に立ち会ってしまったこともあります。
どんな山でも十分に下調べをして、ルートを見て登山しましょう….
あと岩殿山では下を覗き込むのは本当に危険です。
あー!!!!山登りて~!!!!!!!
登山シリーズ
おわり