ビル9階建の超巨大仏石が見たくないですか。
今回紹介する大谷平和観音。
大きさはなんと約27m。
大きい大仏で有名な鎌倉大仏は11.5mなのでその大きさがなんとなく想像がつくと思う。
まあ鎌倉大仏は座ってらっしゃるので比較するのは変かもしれませんが….栃木散策振り返り記事です。
山の神
大谷資料館から大谷寺に向かって歩いていくと道路沿いに不思議なスポットを発見した。
この世の中。
不思議スポットを探すつもりで散歩すると日本には不思議なところが多く点在することに気づく。その事実に大学生の頃気づいた。
なにも考えずに歩くと全く気づけない。
その瞬間に散歩の醍醐味を知ってしまった。
この山の神の凄いところは社が全部石でできているところだ。
普通木でできているよね。
さすが大谷石の産地….大谷石は海底火山の噴火によって作られた凝灰岩。
なんだかシン….としていて不思議な空間。
調べてもなにも出てこなかった。
かろうじて大谷寺の公式サイトの地図からこの場所が「山の神」と呼ばれた場所ということのみ判明したが….
山の神と検索すると「山の神ドライブイン」という別のモヤスポが検索に引っかかった。
結構1人のときは地元民に話を聞いたりしちゃうが今回は友人と来たのでその場を後にした。
あとこの付近観光客以外歩いていないのだ。
日本遺産大谷寺(おおやじ)
日本遺産にも認定されている大谷観音が見られる大谷寺。
実物はぜひ来訪して確認してみてほしい。
公式サイトはコチラ
超巨大仏石が大谷観音だと思っていたが正確には超巨大の観音は平和観音だった。
建物入り口の外観。立派である。
散策用周辺地図
ココから周辺地図のPDFファイルに飛べます。
大谷寺の奥にも道はかなり続いていて面白スポットが点在している。
地図上で先程紹介した「山の神」が確認できた。
大谷寺周辺
至る所に切れ込み。
もう大谷周辺歩いていると見慣れてくるレベルで点在している。はっきり言って異様である。
断崖に囲まれつつ歩いて行くと….?
ダンジョンみたいで気持ちが昂るッ。
大谷平和観音
うっうおおおおお!!!
デケエエエエエ!!!
あまりの大きさにちょっと笑っちゃうレベル。
対比の人間様。
この圧巻の大きさがお分かり頂けるはず。
ちょっと足がモジモジしているみたい。
そんな御御足。
大谷磨崖仏
磨崖仏という単語はあまり聞き慣れないかもしれない。
磨崖仏は自然の岩壁に造立された仏像を指す。
切り出された石を素材に造立された石仏は移動することが可能であるが、磨崖仏は自然の岩壁などに造立されているため移動することができないのだ。
平和観音は一部磨崖仏のようだが上半身部分背中にまわれるという点で普通の磨崖仏とは違いかなり面白い。
大谷公園と呼ばれ周辺は広い敷地が広がっている。
太平洋戦争での犠牲者を追悼している。
大谷平和観音の見所
大谷平和観音は上に登れる!
一番の見所はココだろう。
脇に設立された階段。
この階段もまた味があってイイ….
でっかい背中!!!
これが大谷平和観音の背中だ!
背中の前に立つフェンスもいい味出してる。
やけに眩しい観音様とフェンスの隙間。
後光?!!一体なにがこんなに眩しいんだ?!
うわああああああああ
お金だあああああああ
眩しいいいいいいいいい
そんな俗物にまみれたおれに優しくほほ笑んでくれる平和観音。
はーーー….一息。
平和観音様の表情は柔らかくどこから見ても落ち着いた顔を見せてくれる。
彫刻師の腕がとても良いのだろう。
立体物は見る角度によって全然違う顔を見せてくることもある。
これだけ大きいと微調整含め相当大変だったのではないだろうか。遠巻きに見ないとバランスもとりにくいだろうし….
ちなみに地上から見ると人はこんな感じ。米粒。
平和観音は手彫りで1954年に竣工。
制作期間はなんと6年の歳月がかけられた。
東京芸術大学の飛田朝次郎氏が魂を込め彫刻。
大谷の石工である上野波造氏らと制作した。
実は大谷観音とはそこまで深くは関係がないらしい。
第二次世界大戦の終戦後に犠牲者を追悼し、世界平和を祈念するために建てられたのだ。
大谷観音と大谷平和観音で混ざりがちだが名称も背景も全くの別物なのだ。
非常に高度が高い。
おまけ:大谷グランドセンター
この位置からふと視線をあげるととんでもないものが目に飛び込んでくる。
城….?!コンクリートの要塞が聳え立っていた。
実はこれ大谷の超巨大廃墟である大谷グランドセンター。
もちろん立ち入り禁止なので遠くからしか見ることはできないが….
最後にグランドセンターに持ってかれてしまったが大谷平和観音も一見の価値ありですぞ。次は大谷グランドセンターの近くまで散策!
今回のルート
栃木モヤスポの旅次回に続く。
栃木シリーズ