この日はずっと行きたかった小峰峠と旧小峰トンネルに来訪をした。
実は心霊スポットとしてかなり有名なんだよね。
ちょっと詳しくは伏せるけど実在の事件もあったりしたしね….
しかしここは隧道としてもかなり面白そうだなって思ってて今回は心霊スポットとしてじゃなくて隧道探索として来たぞ。(気の持ちよう)
小峰峠入り口
見ての通り柵とチェーンが張られ厳重である。
ところが通行やバイクが通れる幅はあるのだ。
看板を見ると180m先から通行止めのようだ。
看板は丸に片方のみ斜めで赤。
これがバッテン印だと歩行者もアカンのだがこの場合歩行者は可能と考えられる。
ちなみに地元住人が普通に通行に使っている点と警察署に確認した人がいるみたいで歩行のみは現在でも可能なようだ。
新小峰トンネル
こちらが現在の新小峰トンネル。かなり大きなトンネルということがわかる。
これができる前はこれからお見せする旧小峰トンネルを通ってたんだ。
横には謎の施設。汚れ具合が既にこわい。
辺りには肝試しにきた人たちが捨てたゴミや不法投棄が。
こういうのがあるからね。場所は詳しくは書きません….
小峰峠までの道のり
早速歩いてみよう。これが捨てられた道….
巨大給水塔があり、水道施設として道路の役割はまだある。
完全に放置されているわけではないよ。
小さい頃は給水塔が本当に怖かったな。
親に何度もアレなに?!って聞いてた。
でも聞くたびに???って感じだった。
ちょっと小高いところにあるよね。
小峰峠入り口
来た。キタキタキタキタ。たまらない。
まさに廃道。入り口の看板の意味を受け取るなら、ここからの区間が車両通行止めということだろう。
なぜかこの日ゲートはフルオープンだった。(これだと車両入れちゃうぞ….)トリッカーはもちろん入り口で待機済み。ここからは徒歩!
一体どれほど歩くのだろうか。
実はゲートの下に貼り付けられている通行止め看板。
地元住人が歩いている可能性もあるので必ず守ろう。
前置きが長くなった。興奮しまくった。しかし今回の探索は1人である。心細い。
道の半分が草で覆われている。よく漫画にあるような、文明が終わった後の街みたいな雰囲気。一言で言うと最高です。
ビルがつたに覆われてたりこういう光景ってなんで魅力的なんでしょうね?どんなカテゴライズになるんだろ。
センターラインから生命の息吹。
綺麗に半分覆われたその姿は幻想的だ。
まるで世界に1人取り残されたような感覚になる。音も少ない。
勿論何かあっても…誰も来ない。
ひたすら舗装路を歩く。しっかりに車線あるところから昔は結構交通量もあったのだろう。
ガードレールは見ての通り。ほぼ姿を消した。
ガードレールの先は山。ここ本当に東京?!
夜きたら完全に闇だろうな。
綺麗だ。写真を撮る手が止まらない。気付いたらかなり奥に来ている。
歩き始めて20分ほどだろうか。
かなりのカーブを描く。ほぼ山中。
山から滴る水が川のようになり路面を濡らす。
後述するが走り屋が多かったようだ。
重大な犯罪の痕跡….か….?
ダブルカーブミラー。もう使われることはない。
車が来ることがない道路をいつまでも写す。
何かが映り込んでいるかもしれないので、おれはあまり見れなかった。
お分かり頂けただろうか。それではズームしてみよう。
….皮付きさきいか….ザワァ….
狩猟禁止区域。真っ赤に錆びた看板はまるで血塗れのようだ。
旧小峰トンネル
ついに見えてきた。件のトンネル。
なんとも言えない緊張感が走る。
すごい。隧道ファンなら堪らないのでは….おれもめちゃくちゃテンション上がった。かなり綺麗。しかし同時にこわくもある。それは心霊的な意味も勿論少しある….冷やかしというわけではないが、やはり心霊スポットと言われている場所なので気にしないというのは少し無理だった。
ここをこれから1人で通る。のか….すこし悩む。
行ってみよう。
闇。入り口から数mは完全に闇。
ピチャ….ピチャ….と水滴の音だけがこだました。
すこし歩いていくと闇を抜けれた。ほっとする。といってもまだ半分あるが。
綺麗なトンネルだ。一時落書きも凄かったようだが、消してくれている方がいるのだろう。
終わりが近い。
抜けた先は….ぬかるみ。足が沈み込むほどのね。
こちらから見ると明るい。本当に不思議。現世に戻ってきたような。そんな気がしました。
足跡が1つもないことから誰も通っていないことがわかる。
あるのは一筋の線。自転車だろうか….
こちら側は本当に明るいな….
急に道は細い。考えてみたらトンネルも一車線だったな?!車のすれ違い大変だったろうな。
上にナニカミエルゾ。
小峰峠の看板!うんうん。
倒壊した建物
道の脇にフェンスがあり立ち止まる。
何か奥にあるのか?!
おぉ….壊れた建物が。
窓の中は真っ暗。向こうから誰かが息を潜めて伺っていても此方からは視認できない。
ひしゃげた建物。撤去されずに残っている。
工事現場の建物っぽいな。
大きなゲートもあり、かつて仕事場として使われていた事が窺える。
自由連合。(よくわからない
スゲェ。そのまんま残されてる。
ちょくちょくあいている所が….覗くだけ覗こう。
ウオッ….びっくりした….いきなり配電盤のような物が。
壁はどこまでも続く。侵入者を拒むように。
小峰峠にこんな所があったなんて。全く知らなかった。足を運んでみないとわからないもんだ。
しかし錆は確実に壁を蝕む。
ここまでか。すごい雰囲気だった。
ここで鐘が鳴り響く。どうやら夕方4時になったようだ。おれは小峰峠に1時間近くいたんだ。
小峰峠、旧小峰トンネルは色々と幻想的だったから時間の感覚を失っていた。足を止めてボーッとすることも多かった。半分もっていかれてたのかもしれない。
どうやら昔は賑やかだったようだ。
今は道路はこんな感じ。とてもスピードを出して走れる環境ではない。….通行止めだしね。
かなり明るくなってきた。どうやら木がなくなりひらけてきたからのようだ。
戻ってきた。そんな感じがした。
パンダのぬいぐるみ。こういうのはいじらない。
今日もトンネルは存在する。
誰も通らなくても明かりはついている。
ここは….旧小峰トンネル。
心霊スポットにされてしまった悲しいトンネル。
トンネルシリーズはこちら。
トンネルシリーズ
おわり