三井用水取入所とは
数年前(2022年追記:現状どうなっているか定かではありません)のとある夏の日。
特に予定のなかった私は、なんとなくネットサーフィンをしていた。
そうするとそう遠くない場所にとんでもなく面白そうな場所があることがわかったのだ。三井用水取入所跡という場所だ。
なにやらもう使われていないようだが、大まかな概要はこれだ。
明治20年に完成したわが国で初の近代式水道である横浜水道創設時の取水所跡のことである。
明治30年には実質廃止になったようだが、、また、この取入所跡は、昭和60年5月に日本の近代水道発祥地の史跡として「近代水道百選」に選定されたようだ。
合わせて読みたい(詳しくはコチラへ)
行く前に軽くネットで調べると県道として存在していて車両は通行不可。
歩行は大丈夫そうだ。※当時の状況です。
写真で見る限り、結構ご高齢な方もハイキングで使用していた情報を得た。
集合写真で記念撮影をしていた。
ほお、そこまで重装備でなくても行けそうだな。
早速出発。手間暑い日だったことは覚えている。
近所の公園の駐車場に停めた。
これで安心して探検できる!フッ、車両が行けないっていうのは調べ済みだぜ。
※近隣は個人宅が多い。そして道が細いため駐車は不可能だ。
今日の相棒はこいつだ。駐車場からそこそこ距離があったので大活躍まちがいなし。
折り畳み自転車だ!
坂が多くて半分は押して進むというしょぼしょぼサイクリング、、、
全体的に色味が緑。ユーグレナ状態。
この先に待ち受けている。秘境
ワクワクが止まらない。
辿り着いた先で自転車を停めて出発だ。
もってくれよ!おれの脚力!!
誇張なしに3分後には進むことを断念していた。
誰も来ないだろうけど念のため鍵をかけて徒歩移動に切り替える。
この非日常を見てほしい。堆積した土砂によりガードレールと同じ高さに。
道路なのに崖状態だ。これはたしかに自動車通行許可なんてとても出せない
徒歩でも怖いくらいだ。
土は踏み込んでも沈まないくらいにはしっかりしている。
もう何年も使われていないのか。ここは雨上がりなどは行かない方がいい。
しかしこんな状態でも現在でも書面上道路扱いのようだ。
入口は車両が入れないようにされている。
自然に飲み込まれていく。
誰も手入れをしなければ人工物とはこんなものだと思い知らされる。
もうただの登山。
激しい土砂
正直この辺りから暑さもあり、かなりしんどくなってきていた!本当にこんなところを写真の方達は通ったのか?!!
20代バリバリのわいが体力なさすぎなのか!!!?しかしかなり危険なことには間違いない!
2019年現在どうなっているのやら、、、今でも歩けるのだろうか。
とにかく落石に注意した。
これを進むというのか、、、いくしかない!!遺跡を見るまで帰れない!
ガサガガサガサガガサ
隙間から覗く下界。誰も通らない山奥で汗だくになる。この間隔たまらねェ(錯乱)
また緑ポイントだ。
夏は特にすごい。当たり前の話だが探検するときはブーツや長ズボンは必ず履いておこう。蛇やヒルに注意だ。
比較的軽装できたことを汗だくになりながら悔やみ始める。
カーブミラーだ!
もう車を写すことが今後ない。寂しいカーブミラー。
しっかりとその姿を収めた。
自然に帰化しつつある。
落石により歪んでしまったのだろう。
まだまだいくぞ。なるべく奥の方を歩いて落ちないように、滑らないように。とにかく汗だくだ。
少し開けてきた!いい景色。
三井用水取入口跡
ついに辿り着いた!!!
まだ問題なく歩けそうだ。入口が不気味に口を開ける
ギシギシ
まるでバイオハザードの植物園のステージ。不気味すぎる。
蜘蛛の巣がすごい。そして写真には取れなかったがぐんぐん階段にて降下していく。山を階段で下っていくのだ。
下りなのに狭く、不安定な階段にぐったり。帰りもこれを登るのかと頭をよぎったがとりあえず目的地に着いた安堵感
立派な石碑だ。
写真で見た通りの姿でそこに存在した。
看板はかなり綺麗だ。
誰かここにきて拭いているのかな?
管理している方がいるのかもしれない。
正直ネットの写真で見たときは全然深くないだろ!とか思っていたが大間違いだ。
人がすっぽり隠れてしまうほどには深い!なだらかな坂になっていたぞ。
にしても写真が荒い。撮影しに再訪したいが、現在は立ち入りも難しそうだ。
素晴らしい。自然と人工物のコラボレーション。煉瓦造り。
この先に進みたかったが、本当に大きな女郎蜘蛛が鎮座していて進めなかった。
行くなと言われているような気がした。
中心に大きな巣を張っていて壊すのも気が引けたので、探索はここまでだ。
引き返す道にて
え、、、
ひええええ。どうやら貯水量によってはここまでダムの水で水没してしまうようだ。
天気によっては絶対近寄ってはいけないスポットだ。
これが噂の遺構!しかしこの日はあいにく水位が高い、、
他のものはあまり見れなかった。
湖の色が濃いからそんな気はしていたんだ、、
水中で揉まれたのか木はまるで海におちている流木状態でツルツルだ。
しかしかなり貴重な体験だ。
ゴールの地点としても申し分なくて満足度が高かったね。
素晴らしい景観。自動車も通ることのできる一車線の橋だけでもいく価値はありそうだ。
何年か前の思い出を呼び起こしつつ書きながら、また行ってみたいスポットだと書いていて再度実感した。
探検シリーズ
おわり