氷川付近には謎スポットが多い。割れた窓ガラス。ノスタルジックな看板。
その中でも特に目を引くのが廃墟の要塞ルックな工場だ。まるで中国の九龍城。
私も学生の頃初めて観たときは廃墟かと思った。しかしここは奥多摩工業が管理している氷川工場という現役稼働中の場所なのだ。
奥多摩工業 氷川工場とは
関東最大級の石灰石加工工場。このほかにも工場はあるし、近いところだと瑞穂に工場が存在している。
奥多摩工業は会社設立時は奥多摩電気鉄道という社名でしたが、線路開通前に国に譲渡し後のJR青梅線となっているようだ。
アクセス
住所:〒198-0212 東京都西多摩郡奥多摩町氷川243−2
奥多摩駅から徒歩でアクセスできます。
比較的駅近なのがいいですね。
とりあえずこの道を目指しましょう。ここからは1本道なのでまず迷うことはありません。
工場がお休みの日に行った方がいいと思います。工場立ち入り禁止エリアと通常の道路は分かれてはいますが、共有部もあり仕事をしている人も利用するので邪魔になってはいけませんからね。
途中に見えるプール。もう夏なのできれいな水に張り替えられているはずです。深緑プール。
少しずつ標高が高くなってきました。奥多摩駅から上に登ってきているのがわかります。
天空の要塞って感じか。遠目から撮影しとくべきだった。
実はこの道にたどり着くまでに一度迷いました。この道からの写真があるブログは多かったのですが….ここまで辿り着けなかったです。
氷川工場入り口
見えてきましたよ。太い道の直進は工場敷地になるため入ってはいけません!
右手にある細い分岐を歩きましょう。
氷川工場は近くで見ると要塞感は薄れますが、遠目で見るとまるで1つの大きな城です。ここからダンジョンの一部を見学していきましょう。
何かの鉄くずでしょうか。
後付け感満載の建築物が堪らない。
増築に増築を重ねたような不規則な建築物。中はまるで巨大迷路。地図が欲しい。
肌色の建物。途中で屋根がなくなる感じとか堪りません。謎建築物が多い。
どこまでも奥へ続く工事。そして錆。退廃的。
自然も相まって廃墟のようだ。(失礼
数十年前に特撮の撮影に使われたと聞いたこともある。
この巨大な筒状の建物は何に使っているのでしょうか。上にはベルトコンベアのようなものが見えます。
また面白い建物が見えました。大きな入り口が開いてますが階段などはないです。
何かの搬入口なのかとも思いましたが、奥行きもそこまでなさそう。
左端の筒状の建物には梯子がついている。
筒状の巨大な建物を繋ぐように細い通路が張り巡らされている。
実際にここを歩くことはあるのだろうか。
通路の先には扉が付いており、筒の中に入れるようだ。気になる!!!!
少し振り返ってみよう。あくまで立っている場所は通行可能部分です。
しかし工場迷路は間近に迫っているので、飽きさせません。
漢字だけの扉ってワクワクするよね….
ボロボロだし。ドロヘドロの漫画内に出てきそうなおどろおどろしい雰囲気だ。
上の屋根を見てよ。何か鉄が突き刺さってるよ….
ふと上をみる….下からも楽しめちゃう!!
錆び!!!(歓喜)
もう一度言いますがここは一般道路です()
完全に工場に侵略されている!!最高だ!!!
興奮しすぎて写真の撮り方が非常に雑になってしまった。新しいカメラを携えて再訪する予定だ!!!
トマソン様建築物。入り乱れる通路。
変な位置にあるハシゴとかたまんねェ。
これはそう、トマソン!超芸術トマソンみたいだ!!
※超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。
しかし実際は工場なのできっと重要な役割があるハシゴなのだろう….
覗き込むがゴールは定かではない….整備用なのか….
超工場迷路。
この日は休みだったので、ベルトコンベアなども動いておらず、シーンと静まっている。
普段はおそらく轟音を響かせ稼働しているに違いない。
この盆栽のように凝縮された世界観よ。
弐瓶勉シドニアの騎士
二瓶勉先生のシドニアの騎士で似たような建築物があったな。通路が入り乱れている!
無骨に空中に浮いている階段。そして途中にある郵便ポストのような赤いボックス。
見る人が見ればピンとくるのでしょうか。注意書き。
【硑】は鉱山用語では【ずり】と読むらしく砕石を意味しているらしいぞ。
なんとベルトコンベアが天日干しされている謎の風景に遭遇。シュール。
天空を見上げればまた建築物。なんてステキな空間なんだ。
砕かれた砕石保管庫
ここに保管されている様だ。しかしこれも保管庫の一部でしかないんだろう。
砕石に雨がかからない様にするためか大きなカーテンがされている。
そして長いパイプ。ん?
ハシゴだ!!!タマラねぇぜ。
道にある様々なものが絵になる。
爛れた壁。一体ここで何があったのか。
こんなところにもドリルが。すごい手前を掘っている。
非常に歴史が長いためか間近で見ても正直廃墟に見えてしまう。
自由すぎるパイプ群。
石灰焼成炉集塵機が最後に佇みこれにて工場区画見学は終わりを告げる。
最後までとんでもない建物だ。
ここからはもう森に入りますが、この先にも面白いものがあるので引き続き進んでみましょう。奥多摩の無人トロッコは無事見れるのかな?!