【東京都町田市に残る里山】図師小野寺歴史環境保全区域を散策してきた。

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図師小野寺歴史環境保全区域

注意したところ
  • 保全区域内の希少生物の写真や情報は掲載しないこと

この注意点を喚起した看板がありました。

乱獲や動植物盗難の危機回避のためSNSには載せないようにしよう!

自然の中を散策したいけど、メジャーな公園や人が多いところには行く気がしない。

特に休日は混んでるしね。

そんなわけでマイナーな山へ登山することも多いのだけれど、疲れている休日もあります。

そんな時は里山へ行ったり。

登山ほどキツくないし、人もまばらで自然と向き合えるのが最高。

今回は今まで見落としていた里山に遊びに行ってきました。

規模も大きいし、東京にこんなにいいところがあったなんて….驚きを隠せません。

図師小野寺(ずしおのじ)歴史環境保全区域はにほんの里100選に東京で唯一選ばれている場所のようです。

環境省の情報によりますとこの区域は36.6ヘクタールもあるようです。

よくある例えの東京ドームに例えると、なんと7.8個分!
東京ドーム約8個分の広さの広大なお散歩スポットだ。

無論全て歩けるわけではなく、山林部分もかなり多いわけだが数時間は散策できるぞ。

本格的に巡る場合は食料、水分、装備はある程度揃えておきたいね。

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奈良ばい谷戸

スタート地点はこちら奈良ばい谷戸。

海底が隆起して形成された谷戸地形が広がる。

東京湾へ向かう河川の水源地もこの辺一帯とのこと。

ここは【まちだ結の里】というNPO法人が町田市の委託を受けて保全育成している地区。

土地の一部には農家の方々の所有地も含まれているため、決められた未知以外には入らないように注意しましょう。

今後もみんなで楽しむために
  • 畦道に立ち入らない!
  • ゴミは当然持ち帰る。
  • 動植物の採取はしない

東京に残る超貴重スポットなので上記のことは最低でも必ず守りたいですね!

なんて堅苦しいことから始まってしまったが、散策していこう。

入り口は正直かなりわかりにくい。

大規模な看板が立っているわけでもない。

だが、それがいい。

自分だけが知っているマイスポット感があって。

車でビューンと通り過ぎただけだと、9割の人はスルーしてしまうような入り口だ。

ちなみにこの記事も書くか迷った。

拝見した資料にも散見されたが、オーバーユースの問題があるからだ。

保全区域を普及啓発すると人が多く来る、しかし普及啓発しなければ、そこが保全区域と分からない….

というジレンマが起きているそうだ。(だいぶ前の資料なので現在の意図は不明だが)

ここ入っていいんですか?って雰囲気の道。

少し歩いていくとこんな風景に。

日本の原風景….ってやつです。

管理前の谷戸の画像も見ましたが、めちゃくちゃでただの放棄された土地のように見えました。

公園と勘違いし車で乗り入れる人もいたり、結構好き放題荒れ放題だったようです。

プロジェクトを立ち上げ、管理を始め….復元して今の風景があるようです。

昔私が住んでいた地域にもこんなスポットが点々と存在していたのですが、ひさしぶりに訪れるとそんなスポットの多くが住宅街になってしまっています。

正直かなり寂しい。

少し話はそれますが、こういったまとまった土地を開発して、まとまった住宅地を造り販売することが一番利益が良いそうです。

なので地域に点在している空き家をどうこうよりも、こういった里山に開発の手が入りやすいんですよね….

おかしな話ですが今後人口が減っていくのに家の建設数は年々上昇するばかり。

親切なことにトイレも完備

なんとバイオトイレもあった。

こちらも管理してくれている人に感謝しつつ、綺麗に使用したい。

トイレは入り口付近のここにしかないので、あらかじめ済ませておくと良いだろう。

この先は結構道が長く、のんびり散策していると数時間あっという間です。

図師小野寺歴史環境保全区域

この周辺は田んぼゾーンで歩ける部分が少ないので、景色とトイレを楽しんだら上を目指しますよ〜。

ここは本当に東京都なのか?と思うほど。

しかも高尾や奥多摩などでもない。町田市なのだ。

町田市には小山田緑地などもあり、本当に緑豊か。

私自身祖父に何度も連れて行ってもらい、今では自然大好きマンに仕上がったので、後世に残して欲しいと強く思います。

近年だとありがた山周辺は道路が完成し、当時の原型はもうありません….これも悲しかった。

階段を少し登っただけで小高くなり、登山道のような風貌に。

道も程よく踏み固められており、非常に歩きやすい。

もちろん登山靴がベストですが、スニーカーでも問題なしです。

さらに進むと竹林コースになり、飽きさせない。

こんなに奥行きがあると思っていなかったので、大興奮。

ちなみにここはまだまだ入り口に過ぎず、さらに奥へと進める。

中には少し勾配がきつい部分も。

この時はバイク用の服装だから歩きにくかったです

一体どこまで続くんだこの道は!!

どんどん奥まで進めるし、終わる気配もない。

なんと鉄塔が現れた

この鉄塔も近年のものではなく中々の年季。

景色と同化していて気が付かなかった。

使用されていないのか?と思い近づくと….

しっかり現役でした。

道はまだまだ続きます。流石に広い。

ここは….道なのか?

油断すると本当に遭難しそうなレベルの山林が広がる。

見渡す限り大自然で本当に気持ちがいいです。

明瞭な道を歩いていればまず迷うことはない。

小野寺城跡

まさか町田に城跡があるとは知らなかった。

小山田氏が承安年間(1171年-1174年)に小山田城の支城として築城した。のちに小山田地方は扇谷上杉氏の版図となり、1476年(文明8年)に長尾景春の乱が起きると小野路城は小山田城と共に扇谷・山内軍の拠点となった。翌1477年(文明9年)小山田城は長尾勢に攻め落とされ、このとき小野路城も落城したと考えられている。wiki

現在残るのはこの風景のみ。

神社の名前は不明。

この広がる風景が本丸だと思われる。

初めは神社かと思った。

近辺には風化を感じる看板が。

この看板でこの場所の正式名称を知ることができた。

やはりかなりのマイナースポットであると言える。

開けた景色に一息。

それにしても長閑(のどか)

なんだか険しい道もあったりする。

始めは元気だった彼女(現妻)でも….

後半は絶望の表情をしていました

ここは大変だった。

広がる田園風景

険しい細道を進むと、急に景色が広がりました!

鬱蒼としていたところも好きですが、やはり陽の光に照らされるとテンションが上がる。

にっこり

早速下に降りてみようと思います。

こちらの田園風景も素敵すぎる。規模も大きいぞ。

上からだと溜池もよく見える!

資料には溜池を復元したとあった。
これは復元した溜池かな?

ここが東京…脳がバグりそう。

こうせん塚

実は今回の主な目的地なのがこうせん塚。

こうせん塚
 スダジイ(椎ノ木)の大木の根元にある塚は「こうせん婆さん」と呼ばれており小さな石祠には「文政十年(一八二七年)十月、施主天野勘左衛門」と刻まれています。昔、麦こがし(こうせん)にむせて死んだ老婆をまつったもので、咳の病が治まるよう茶椀や竹筒に茶を入れて奉納し祈願するようになったそうです。小野路城の関門があって「通せん場」と呼ばれたのが「関の神」「咳の神」と変したという説や落城のおり、ここで交戦があり、死者を祀った墳墓が「交戦場」と称せられ、その後「こうせん婆」と変じたとする説もあります。 東京都

東京郊外にどこか面白い場所はないかとGoogleマップで探していたらこちらを発見したのだ。

それに伴いこの大自然とも巡り会えたので感謝している。

実は見つけた当初は色々な噂や怪奇な口コミも多かったのだが、現在確認したところそれらの口コミは全て消されており、口コミ0件になっていた….何があった….

場所が中々分からなくて広い山道を散策し続けた。

ひとけのない道(当然だが夜は暗闇だろう)なので日暮れや夕暮れには絶対に訪れたくはない。

そして半端にある人工物が避けに不気味だ。

唐突に現れる怪しげな大木。

これだ….

回り込むと、、

空気が一変するような独特の雰囲気の場所。

天然の鳥居のような神聖な雰囲気がある。

その中心に社があった。

木に守られるように。

かなり文字が掠れていて読めないので、ネットの叡智を活用。

再度確認してみよう。

こうせん塚
 スダジイ(椎ノ木)の大木の根元にある塚は「こうせん婆さん」と呼ばれており小さな石祠には「文政十年(一八二七年)十月、施主天野勘左衛門」と刻まれています。昔、麦こがし(こうせん)にむせて死んだ老婆をまつったもので、咳の病が治まるよう茶椀や竹筒に茶を入れて奉納し祈願するようになったそうです。小野路城の関門があって「通せん場」と呼ばれたのが「関の神」「咳の神」と変したという説や落城のおり、ここで交戦があり、死者を祀った墳墓が「交戦場」と称せられ、その後「こうせん婆」と変じたとする説もあります。 東京都

茶碗や竹筒に茶を入れて奉納….だから茶碗や湯呑みが近くにあったわけだ。

ちなみに麦こがし(こうせん)とは何?って調べてみました。

麦こがし(むぎこがし)
  • 主に小麦を原料とした粉で、香ばしい風味が特徴
  • 麦を焙煎して粉にしたもので、日本の伝統的な食品
  • 料理やお菓子の材料として使われ、特にお団子や和菓子に利用されることが多い
  • 栄養価も高く食物繊維やビタミンが豊富
  • 秋から冬にかけての季節に人気があり、郷土料理としても親しまれている

当時の話ですし、おばあさんは加工せずに食べたのでしょうか。

初めて聞いた言葉でした。

自然の地形が本当に神秘的。

独特な空気感なのでぜひ訪れてほしい。

残念ながら写真では上手く表現できなかった。

そしてまた散策していくと….

どうやら抜けてしまったようだ。

まだまだ踏破していないところも多かったが、時間も随分と経ってしまいました。

疲れたし帰りたい

とのことだったので、今回はここまにして撤収することにしました。

実は訪れたのは今から約3年前なんです。

昔の写真で記事を書いています。

未開拓の部分も多いので近日再訪予定。

乞うご期待。

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